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タイ人との国際結婚の手続き方法とは?流れや必要書類、注意点を解説

「タイ人との国際結婚の手続き方法は?」「手続きに必要な書類や注意点は?」など疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。事前に手続きの流れや必要書類、注意点などを知っていると、手続きを計画的に進められます。

 

ここでは、タイ人との国際結婚の手続き方法や流れ、必要書類や注意点について解説します。

タイ人との国際結婚に必要な手続きの流れは?

タイ人と国際結婚をする際の手続きには「先にタイで手続きを行う場合」「先に日本で手続きを行う場合」の2つの進め方があります。自分たちが希望する進め方を事前に把握しておくことは大切です。

 

ここでは、タイ人との国際結婚に必要な手続きの流れについて見ていきましょう。

タイ人との国際結婚|先にタイで手続きを行う場合

タイ人との国際結婚で、先にタイで手続きを行う場合は、次の流れで進めます。難しい手続きはありませんので、一つひとつ確認していきましょう。

1.【日本の市区町村役場】日本人の必要書類を取得

まずは、日本市区町村役場で、以下の必要書類を取得します。

<取得する書類>

1.戸籍謄本(申請前3ヶ月以内の取得)
2.住民票(申請前3ヶ月以内の取得)
3.在職証明書(申請前3ヶ月以内の取得)
4.所得証明書(申請前3ヶ月以内の取得)
5.パスポート
6.証明発給申請書
7.結婚資格宣言書作成のための質問書

「証明発給申請書」と「結婚資格宣言書作成のための質問書」は、在タイ日本国大使館のサイトからダウンロードできます。

2.【在タイ日本大使館・領事館】婚姻要件具備証明書・結婚資格宣言書の取得

在タイ日本国大使館・領事館にて、タイ語に翻訳した婚姻要件具備証明書と結婚資格宣言書を取得します。

 

取得には、市区町村役場で入手した戸籍謄本や住民票、在職証明書などの書類に加え、在タイ日本国大使館・領事館の窓口やWebサイトから入手できる証明書発給申請書と結婚資格宣言書作成のための質問書が必要です。

 

在タイ日本国大使館・領事館で申請すると、婚姻要件具備証明書と結婚資格宣言書が即日交付されます。

3.【タイの外務省民事局】書類の認証

在タイ日本国大使館・領事館で取得した婚姻要件具備証明書と結婚資格宣言書をタイ語に翻訳して、タイ国外務省領事局国籍認証課の認証を受けます。

 

婚姻要件具備証明書と結婚資格宣言書、それぞれのタイ語翻訳分と原本を準備しておきましょう。

 

なお、タイ国外務省領事局国籍認証課は、バンコク都ラクシー区トゥンソンホン町にあります。

4.【タイの市町村役場】タイの婚姻届の提出

婚姻要件具備証明書と結婚資格宣言書の認証済みの証明書を受け取った後は、当事者2人でタイの市町村役場に婚姻届を提出します。婚姻届が受理されると、婚姻登録証が発行されます。

 

このとき、婚姻要件具備証明書と結婚資格宣言書を準備しておきます。タイの市町村役場によって必要書類が異なる場合もありますので、事前に確認をしておきましょう。

婚姻登録証が発行されたら、タイでの婚姻手続きは終了です。

5.【日本の市区町村役場または在タイ日本国大使館】日本の婚姻届の提出

タイでの婚姻手続き終了後は、日本側への婚姻届の提出です。日本の市区町村役場または在タイ日本国大使館に、婚姻届を提出してください。

 

提出の際には、以下の書類が必要です。

<日本人が用意する書類>

1.婚姻届 2部
2.戸籍謄本 2部

<タイ人が用意する書類>

1.婚姻登録証 同和訳文 1部 ※原本およびコピー
2.住居登録証 同和訳文 1部 ※原本およびコピー

タイ人との国際結婚|先に日本で手続きを行う場合

ここからは、タイ人との国際結婚で、先に日本で手続きを行う場合の流れについても見ていきましょう。

1.【タイ国内】タイ人の婚姻状況証明書を取得

まずは、タイ国内で、タイ人婚約者の必要書類を取得します。

1.婚姻状況証明書
2.住居登録証
3.出生証明書
4.申述書

手続きをする日本の市区町村役場によっては、上記の書類のほか、パスポートやタイ国民IDカード、離婚歴があれば離婚証明書などの提出を求められることもあります。

2.【日本の市区町村役場】日本の婚姻届の提出・戸籍謄本の取得

タイ人婚約者が書類を取得したら、日本国内の市区町村役場に婚姻届を提出します。婚姻届は2部必要で、市区町村役場にて取得可能です。婚姻届を本籍地以外の役所に提出する場合は、戸籍謄本(届出前3ヶ月以内に取得)の提出が必要です。

 

婚姻届が受理されたら、婚姻の事実が記載された戸籍謄本を取得します。

3.【日本の外務省】戸籍謄本の公印確認

外務省で戸籍謄本の公印確認を受けます。公印確認は「郵送」「窓口」の2種類の申請方法があります。戸籍謄本の公印確認で準備するものは、次の通りです。

1.戸籍謄本
2.運転免許証またはパスポート(窓口申請の場合)
3.公印確認申請書
4.返送用封筒

公印確認申請書は、外務省の窓口で入手またはWebサイトからダウンロードできます。

4.【在日タイ大使館・領事館】戸籍謄本の認証

日本の外務省で戸籍謄本の公認確認後、在日タイ大使館・領事館で戸籍謄本の認証を受けます。戸籍謄本の認証を受ける際には、次の準備が必要です。

1.戸籍謄本の原本(公印確認を受けたもの)
2.戸籍謄本のタイ語訳

また、タイ人婚約者が日本人婚約者の姓を名乗る場合は「姓名変更に関する同意書」、日本人婚約者がタイに行けない場合は「委任状」なども場合によっては必要になります。

5.【タイの外務省民事局】戸籍謄本の認証

在日タイ大使館・領事館で戸籍謄本の認証を受けた後は、タイの外務省民事局で戸籍謄本の認証を受けます。役所に出向く前に、次のものを準備しておきましょう。

1.認証を受けた戸籍謄本
2.タイ語訳した戸籍謄本
3.パスポートなどの身分証明書

6.【タイの市区町村役場】婚姻登録

タイ人婚約者の住民登録がある市区町村役場にて、婚姻登録を行います。婚姻登録の完了によって、タイでの婚姻が成立します。タイの市区町村役場で手続きをする際には、日本で婚姻手続きが終わったことを証明する、以下の書類が必要です。

1.在タイ日本国大使館発行の英文婚姻証明書
2.上記証明書のタイ語訳文

また、タイ人婚約者が日本で暮らすには、次のステップが必要になります。

7.【居住地の地方出入国在留管理局】配偶者ビザの申請

タイ人婚約者が日本で暮らすために配偶者ビザの取得を考えている場合は、入国管理局で配偶者ビザの申請を行います。審査結果が分かるまでには3週間~2ヶ月程度かかりますので注意が必要です。

 

配偶者ビザの申請についてはこちらのページを参照してください。

タイ・日本のどちらで先に国際結婚手続きを行うべき?

日本で先に国際結婚の手続きをする場合は、タイ人の婚約者がすぐに来日する必要がないため、スムーズに進められることが多いです。タイ人婚約者は市区町村役場などで必要書類を収集し、認証した書類を日本に郵送すれば、日本人婚約者が市区町村役場に婚姻届を提出できます。

 

先にタイで手続きする場合は、日本人婚約者は必要書類を準備してタイに入国し、結婚資格宣言書と婚姻要件具備証明書の発行や認証を受ける必要があります。

 

滞在期間が長くなるケースもあります。タイ語が分からない、継続的に滞在できるビザがないなどの問題が出てくる可能性があるため、日本で先に手続きをするのがおすすめです。

タイ人との国際結婚手続きに関する注意点

タイ人との国際結婚手続きに関する注意点を知ることで、計画的に進められ、手続きのミスやロスを回避しやすくなります。ここでは、2つの注意点について見ていきましょう。

タイの婚姻要件は日本と大きく異なる

タイの婚姻要件には、次のようなものがあります。

・男女満17歳以上
・満20歳未満の場合は親などの同意が必要
・重婚禁止

結婚可能な年齢に違いがあるため注意しましょう。

 

また、離婚後310日間は再婚が禁止されています。日本の場合は離婚後100日間の再婚禁止期間がありますが、この場合要件がより厳しいタイ側の再婚禁止期間が適用となります。

各書類のタイ語・日本語翻訳が必要

タイ人との国際結婚の手続きをする場合、婚姻届受理証明書など、各書類のタイ語・日本語翻訳が必要になります。翻訳文がなければ、手続きを進めることができません。事前に翻訳文が必要な書類を確認し、できるだけ早い段階で準備しましょう。

まとめ

タイ人と国際結婚をする際の手続きには、タイから始める方法と日本から始める方法の2種類あります。それぞれの特徴や進め方を理解し、自分たちに合った方法で計画的に進めることが大切です。国際結婚を控えている方は、早速、手続きの進め方を把握して、スケジュールを立てましょう。

 

さむらい行政書士法人では、国際結婚手続きから配偶者ビザの申請まで、外国人の入国・在留に関する申請を承っております。手続きに不安のある人は、無料相談からお気軽にお問い合わせください。

 この記事の監修者

さむらい行政書士法人 代表 / 小島 健太郎

さむらい行政書士法人
公式サイト https://samurai-law.com

代表行政書士

小島 健太郎(こじま けんたろう)

 

プロフィール

2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立

専門分野

外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応

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